Nana.N

I am always be with you.
diary

The words for learner.

毎日挑戦の日々で、悔しい日も嬉しい日も一喜一憂です。それでも地に足ついてぐいぐいと歩いていると、なんだか誇らしい気持ちになるので充実しています。

私が学部時代、お世話になっていた教授の言葉で忘れられない言葉がある。

もともと気の優しい教授でおっとりとした授業をするので私は彼の授業が好きだった。怒鳴ったり感情的にならないから、心穏やかに受けられるので。

日本映画史を担当してて、好きなことになるとニコニコと興奮して話すおじいちゃん先生。優しくて繊細な方でした。

講義でわからないことがあっても、今すぐにわからなくてもいい。ただ頭の片隅にあって、いつか知りたいことがあったときに”この人を調べればわかる”というヒントにさえなればいいのだ。その講義で完璧に理解する必要はない。

あるときのゼミで教授がそう言った時に、心がスッと軽くなった気がした。

こんな優しいことば、そうそうに言えないと私は思う。

人間ってみんな理解されたいし賛同されたい生き物だから。

それなのに、「理解ができないこと」を許すなんてどれだけ慈愛に満ちた人なんだろうと思う。

人が1番辛いのはわかられないこと。

それを享受して、包み込むように教えを与えるという行為は簡単にできるものじゃない。

彼の愛は言葉に宿り、無限に広がるから授業崩壊もしなかった。

やはりパトスは伝わるんですね。

そう思ってからは1から10まで頭に入れなくてもいいと思えて、授業というものの足取りも軽くなった。

私がわかるところは歩み寄り、わからないところはいつかの引き出しにしまえばいいんだ。

もうすぐ定年退職してしまう彼の日本映画史、もう一度受けたい。日本の古典作品の美しさ、面白さをどれだけ伝えてくれたことだろうか。

見栄えのいいかっこいい洋画をたくさん紹介する人やメディアが増えて行くのが少し寂しかったりする今日この頃。

邦画のクオリティに難色を示す映画ファンが増え、邦画はバカにされることも増えた。

それでも私は邦画が愛される道を残したい。

多くの人がアンナ・カリーナやオードリー・ヘップバーンが好きなように若尾文子が持て囃されていいし、小津や黒澤が若い女の子に観られてもいいと思う。

日本の役者が評価され、日本の映画が世界で羽ばたいたら嬉しい。

彼が心に抱え続けた愛を、私や、他の生徒たちが大切に繋いでいきたい。

愛だよ、愛。

私も何かに大きな愛情を注いで、精一杯誰かに伝える人生でいたいね。

そうゆう、ことだよね。

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