Nana.N

I am always be with you.
diary

Nothing lasts forever.

永遠に生きているなんてことないと思うと、たまにとても儚く思う。

この世界にある膨大な数の本や映画に、私たちは追いついて全てを愛する前に必ず死ぬし、死んでもなお作品は生まれ続ける。

死後10年後に、私がとても愛するような本が発売されたらどうしよう。

最高に素晴らしい映画が公開されたらどうしよう。

たまに取り留めもなくそう思う。

でも今ある作品たちすら私は愛しきれていないのだから、いらない心配かな。

私は本が好きだ。とても。

前にも記事にしたことあるけれど、読むのが好きなわけではない。ただひたすら、その佇まいと存在が好きなの。

だから抱きしめて眠るし、読まなくても持ち歩く。

本は私よりよほど聡明で煌びやかで長く生きている。変色して誰かに書き込まれて角が折れている本なんて、愛しさで胸が苦しくなる。

誰がこの本を読んで、どうして手放したのだろう。

もしかしたら恋人からもらった本で、失ってから苦しくて手放したかもしれない。

ただ単に飽きたかもしれない。引っ越しとかかな。

本が好きじゃなくなる時がきたのかもしれない。それはいい兆候だ。

本を愛さない人は自分に自信がある。そんなものなくても堂々と生きていけるの。煌びやかだ。

本を抱えることで私は自分のコンプレックスを守っている。

分厚い紙の束で心臓を守ってる。

足りない知識、浅はかで愚かで青臭い自分。

私は本でそれを防御する。意外と硬くて、意外と折れない、強いオブジェクト。

そこにはまだ知らないことや聞いたこともない価値観がたくさん描かれていて私を守る。

本を手放した人は、もうそれがいらないってことなんだ。だから強くなった人。何かを手に入れた人。

私はいつか自分から本を手放したい。まだ少し先になるかもしれないけど、手放すためのスペシャルな機会を伺っている。

知識が離れていくことを恐れない私になるために。

そして武装を解いたら、

観たことのない映画に思い切り殴られたい。

大好きな映画監督たちにそうされてきたように、酔いしれて苦しくて忘れられなくて恋い焦がれたい。

そして恋人に書き込まれたい。

私自身に、色んなことを書き込んで欲しい。色褪せて、しわができて、とてもパリッとした私じゃなくなるまでくたくたにしてほしい。

その時私は初めて、人生に終わりがあってよかったと思うだろう。

永遠じゃないことの幸せと、永遠じゃないことの価値に、気がつけるだろう。

私が本当に輝く時は、私が死んでからがいい。そうでありたい。そう生きたい。

ああ、もう終わりだ。

そう思うときはきっと、眩しいだろうといつも思う。本当の終わりは眩しいんだ。

それがわかるのはまだまだ、先の話。

今はそうあってほしい。ね。

 

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